自分で録った音しか、鳴らせないレコードを作っています
先日、レコード工作キットの教室を振り返る打ち合わせをしました。
木でできたターンテーブルを自分で組み立てて、
実際に音が鳴るレコードプレーヤーを作る教室です。
このキット、レコード盤に録音する音は市販の曲を使いません。
その場で本人が声や音を録音します。
既存の音源をそのままコピーして使うと著作権の問題が出るためですが、
理由はそれだけではありません。
自分の声や音を自分で録って、自分で鳴らします。
この「自分でやる」部分を削らないことを、いちばん大事にしています。
便利にすれば、考える余地はなくなります
工作キットは、作りやすくしようと思えばいくらでも便利にできます。
録音済みのレコード盤を用意しておけば、子どもは組み立てるだけで音が鳴ります。
パーツの固定も、接着剤で済ませれば工程は減ります。
私たちの答えは「便利さより、本人が関わる余地を残す」です。
実際、今回の振り返りでも紙コップ部分の固定方法を見直しました。
コーキング(すき間を埋める接着剤)で留める案もありましたが、
皿ネジと皿もみ加工(ネジの頭が沈むように部品を削る加工)でフラットに固定する方向にしています。
少し手間のかかるやり方ですが、
構造を自分の手で確かめながら組み立てられる形を選びました。

目標に向かって、自分で考えながら手を動かす
このキットが目指しているのは、技術を教えることではありません。
レコードが鳴るという目標に向かって、自分で考えながら手を動かす経験そのものです。
ターンテーブルの厚みや重さの調整も、実はその考えが土台になっています。
モーターのトルク(回す力)との兼ね合いで、重さには上限があります。
今の木製ターンテーブルの重さがほぼ限界で、これ以上重くすると回らなくなります。
紙コップより大きいサイズのパーツを乗せると重すぎて動かない問題も出ていて、
重りでバランスを取る方式を今後の検討候補にしています。
正解が最初から用意されているのではなく、
動かしながら直していく工程そのものが教材になっています。

整備を優先してから、広げ方を考える
今回の打ち合わせでは、モーターや速度調整などの基本構成は変更せず、
このまま進めることにしました。
一方で、ベースとターンテーブルの平行が出ていない個体があったため、改良が必要です。
ネジの種類や部品の数量を整理した部品表も、最新版に作り直すことになりました。
教室として実施するか、教材として単体で販売するか、両方あり得るという話も出ています。
まずは教材そのものを整えることを優先しています。
販売の形は、教材整備が終わってから検討します。
子ども向けの教室は、小学4年生から中学生が対象です
子ども向けのモノづくり教室のカリキュラムについても、
単なる技術指導でなく思考力を養うことを目的にしたいという相談を受けています。
レコード盤のように「目標に向けて作る」教材のアイデアを、
今後も一緒に考えていく予定です。
対象は小学4年生から中学生までを想定しています。
「こういうものを作らせたい」という目標があれば、
その目標に合わせて教材を考えて作ることも可能です。
レコード工作キットについて詳しく知りたい方、教材づくりについて相談したい方は、
まずは今考えていることをそのまま聞かせてください。
お子さんに体験させてみたい方へ
本物の工具と機械を使って、自分の手でつくります。
第1・第3火曜に開催していて、体験・見学を受け付けています。
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リトルマイスター 東大阪の町工場が運営する、
子どものモノづくり教室

